転職理由をアピールに変える方法

労働の流動化が叫ばれている今、日本でも転職回数の多い求職者に寛容になる企業が今後増えてくる可能性はあります。しかし、現状の転職市場においては、離職回数が多い場合、面接に不利に働くことが多いものです。

やはり面接官は、すでに複数回の転職を行った求職者を、「周囲の人とコミュニケーションが取れない」と思ったり、「仕事が長続きしない忍耐力のない人」だと判断する傾向があります。

面接ではこれまでの転職について尋ねられることは避けられません。そんな中で、この転職は自分自身のキャリアにとって必要なものであり、目的意識をもって行ったものであること、その結果どのような経験やスキルを得たかをきちんと説明することが欠かせません。
きちんと筋の通った説明ができれば、適応能力の高さや顧客や同僚、上司と積極的にやり取りができるコミュニケーション能力の高さ、スキル吸収の意欲などをアピールすることが可能です。

また、次の企業では、それらの転職の中で身に着けたスキルを生かしてどう働いていきたいかという目標を提示することと、今度は長く働きたいということをはっきりと伝えるのが好ましいでしょう。
また、転職が家庭の事情や前職の経営状況によるやむを得ないものであったとしても、ことさら同情を引くように説明することはおすすめできません。長々と説明することで、ネガティブな表現になり面接官に悪い印象を与えてしまう可能性があります。
あくまても事務的に事実を伝えるほうが好ましいでしょう。